ニ月一日夕刻、
人見神社再建50周年事業、第一期工事着工に先立ち、神様を社殿から社務所の座敷への遷座頂きました。
2月から7月までの工期を予定しております。塗り替えと同時に内部の設えにも手を加える為、大前で工事を進めるのは大神様にご無礼になるのではと、今回の遷座に至りました。
当日は神職により祭典進行、
遷座の儀を人見神社社家御一同様、
絹垣や手燈等諸役を獅山会、総代役員の皆様にお願い申し上げ、諸儀式を執り行いました。
一部ですが様子をご紹介いたします。
日が落ちるのを待ち、仮殿遷座本殿祭の御斎行です。
修礼を終えた後もなかなか日が暮れず、一同大前で粛々と儀式の開始をお待ちしました。
神職の警蹕と元に御扉開扉、人見神社社家御一同様には白手袋とマスクを着用頂き、御神体を掲げ持って頂き、社務所まで神様を御遷座頂きます。
禰宜の警蹕、権禰宜の露払いに続き、獅山会会長の手燈の明かりを頼りに、
役員御一同の絹垣に覆われた神様が御遷座されます。
当社では
天之御中主神、
神産巣日神、
高御産巣日神、
造化三神と称されます三柱の神様をお祀り申し上げておりますので、本殿から社務所へ一同三往復しましての御遷座です。
三柱すべての神様の御遷座をし、直ちに仮殿遷座仮殿祭の御斎行です。
以上、滞りなく御遷座諸儀式を申し納めました。
先に申し上げた通り、第一期工事竣工は今年の7月を予定しております。工事中の祈願は全て神様の御遷座頂いた社務所で執り行います。
本殿より手狭な為、御昇段頂く皆様にはご不便をお掛け致しますが、何卒ご理解ご容赦頂きますようお願い申し上げます。
人見神社の先の社殿の彫刻は名工「波の伊八」の作といわれ、荘厳なものでありましたが、浮浪者の不審火により焼失してしまいました。現在の社殿は先人達が敬神の証として、昭和46年(1971)に耐震耐火構造で建造したものですが、45年を経た今日では老朽化が進んでおります。このほど、歴史ある社殿の原型を損なうことなく子々孫々に継承すべく、改修工事を執り行う運びとなりました。
氏子崇敬者の皆様のお力添えにより、本殿改修工事建設費用のご奉賛を賜りたく何卒よろしくお願い申し上げます。