納者は富津市大堀在住の中山明粋氏。
君津市は元より、県内でも精力的に活躍する書家の幕田魁心氏の娘で、自身も書家・水墨画家として筆を摂られています。
本年の干支に因み、迫力ある龍の姿が高さ七十センチ幅一三五センチの画仙紙いっぱいに描かれ、その上部には厚く連なる雲が、下部には大きくうねりを上げる荒波が躍動的に配され、力強くも繊細な濃淡で表現されています。
ここに中山氏の略歴と、作者の言葉を添えて紹介をさせて頂きます。
中山明粋(なかやまめいすい)
- 幼少より父・幕田魁心に書を習い、94年から2年間上海にて書道水墨画を学ぶ
- 中国上海・朱記念美術館、銀座・大黒屋、銀座・鳩居堂、他にて個展を開催
- 2018年フランスパリにて芸術賞受賞
- 2022年幕田魁心書道美術館開設
- 君津地方の小中学校へ書初め指導
- 富津、君津、木更津、袖ケ浦、市原の卒業証書筆耕担当
- 富津市大堀にて明粋書画教室として書道水墨画教室を開校
雲龍図
龍は、古来より龍泉淵、龍潜淵等各地で伝説が残るほど人々の中に存在してきました。また、お箏を龍に見立て、龍頭、龍腹、龍尾など名前が付けられています。
想像上の動物ではありますがとても身近に感じることのできる不思議な動物です。
この度、人見神社様に奉納が決まり、大変ありがたく感謝しております。
この龍の図が皆様に幸せを運んでくれますように、右手には願いが叶うと言われる黄金に輝く玉(如意宝珠)を持たせました。
どうか皆様が、平穏無事に素敵な毎日を送られますよう願っております。
中山明粋
人見神社の先の社殿の彫刻は名工「波の伊八」の作といわれ、荘厳なものでありましたが、浮浪者の不審火により焼失してしまいました。現在の社殿は先人達が敬神の証として、昭和46年(1971)に耐震耐火構造で建造したものですが、45年を経た今日では老朽化が進んでおります。このほど、歴史ある社殿の原型を損なうことなく子々孫々に継承すべく、改修工事を執り行う運びとなりました。
氏子崇敬者の皆様のお力添えにより、本殿改修工事建設費用のご奉賛を賜りたく何卒よろしくお願い申し上げます。