日々のこと 人見神社ブログ

妙見舞楽

11月22日
10時より新嘗祭
15時より舞楽奉納演奏会を開催いたしました。

当日式典内では通例の神職による祭典奉仕に加え、特別に青蓮寺住職さまに神前読経を賜りました。明治期の神仏分離以降、初となる読経と相成り、快くご承諾頂いた住職さまには感謝にたえません。妙見菩薩様の悪病平癒のご利益にあやかり、蔓延しているコロナウイルスの終息を願うばかりです

当日はお天気に恵まれ、秋の朗らかな陽射しの中、神楽「悠久の舞(ゆうきゅうのまい)」、舞楽「陵王(りょうおう)」も奉納されました。
演奏の様子はきみつアーカイブス様が動画に納めて下さいました。

http://archives.kimitsu.jp/

上記サイトにて会の演目が全て視聴可能です。こちらのブログでは以下写真にて少しご紹介いたします。

 

「世の末の末の末まで我が国は

よろずの国にすぐれたる国」

悠久の舞のこの詩は、宏覚禅寺が蒙古襲来の国難の折に詠んだものとされています。

また舞楽陵王は、中国北斉の皇族であり武将の高長恭の勝利の舞と言われています。

どちらの奉奏も、今年春より我が国を襲っている感染症拡大という未曾有の事態からの救済を大神様に祈願すべくご奉仕申し上げました。

また当日は日本画家 小原祐介先生の絵画のお披露目もあり、境内が華やかに飾られました。先生の絵画「水鏡 五色の湖樹」は湖畔に映る紅葉を描いた80号の大作です。金粉がふんだんに使用されており、光に当たると輝くこの季節に相応しい、また塗り変わった当社社殿の朱色とも調和する秀麗な作品です。終日境内にて展示をしまして、多くのご参拝の方にお喜び頂きました。

 

15時からの演奏会「妙見舞楽」では、時節柄を考慮し、大々的な広報を行わなかったものの、多くの方にお越し頂きました。

御神楽(みかぐら)人長舞(にんじょうのまい)

「其駒(そのこま)」

御神楽は元来宮中神事で奏される神楽であり、当日演奏しました「其駒」は神と人との神人一体を現すとも言われ、手に執る榊は神の依代とされます。当社禰宜が舞人を務め、演奏会の先頭にこの国風歌舞を奉奏致しました。

 

続いて「抜頭(ばとう)」

次に、演奏頂いている雅楽道友会の皆様に楽器紹介を頂き、午前の祭典内でも奉納しました「陵王(りょうおう)」の奉奏

二人舞の「納曽利(なそり)」

全ての舞を納め、演奏会を締めくくる「長慶子(ちょうげいし)」の奉奏をもって、無事に当社初の演奏会となる「妙見舞楽」を執り納めました。

今回、人見神社再建50周年紀念事業の第一期塗替え工事竣工祝として、また天皇陛下の御即位の奉祝事業として開催いたしました。

演奏頂いた雅楽道友会の皆様には、お忙しい中素晴らしいご奉仕を頂き、又、舞台設置の施工を頂いた大工の稲垣さまには、此方の要望以上の大舞台を製作頂きました。

平素より当社へのご尽力を賜っております事、改めて深く感謝申し上げます。

新嘗祭典、舞楽奉納にあたりまして、人見の大神さまのご神徳が益々発揚され、コロナウイルスの終息は元より、この地域一体の平穏と隆昌を祈念するばかりです。

御協力頂きました皆様、ご鑑賞にご来社頂きました皆さまに心より感謝申し上げます。

社殿改修等奉賛金のお願い

人見神社の先の社殿の彫刻は名工「波の伊八」の作といわれ、荘厳なものでありましたが、浮浪者の不審火により焼失してしまいました。現在の社殿は先人達が敬神の証として、昭和46年(1971)に耐震耐火構造で建造したものですが、45年を経た今日では老朽化が進んでおります。このほど、歴史ある社殿の原型を損なうことなく子々孫々に継承すべく、改修工事を執り行う運びとなりました。
氏子崇敬者の皆様のお力添えにより、本殿改修工事建設費用のご奉賛を賜りたく何卒よろしくお願い申し上げます。